大胆にデフォルメされながら、軽やかに舞っている蝶たちの様子が伝わってくる美しい図案集『蝶千種』の一枚より。モダンながら日本的でもあり、デザインでもありながらアートでもあるような神坂雪佳かみさかせっかの作品です。

神坂雪佳は、明治から昭和初期にかけて京都で活躍した画家・デザイナーで、「雪佳はん」と呼ばれるなど地元の人々に親しまれた存在でした。

近代化の波が押し寄せる時代のなかで雪佳が選んだのは西洋的な美ではなく、日本の伝統的な「飾る美」の世界でした。「装飾芸術」を自分の道として工芸の分野に進みます。工芸のデザインに携わりながら、江戸時代から連なる琳派りんぱの美の世界にも傾倒。

工芸での功績が認められ、渡欧した際、当時のヨーロッパで流行していたデザインが、実は日本の美術から強く影響を受けていることを現地で実感した雪佳は、「日本の美」への確信を深め、帰国後さらに日本の伝統美の研究に没頭していきます。

その活動は陶芸や漆器のデザイン、絵画、部屋の装飾まで、暮らしの様々な場面に及びました。幅広いジャンルで第一線の仕事をしていた雪佳は、今の感覚で言えばトータルプロデューサーに近いかもしれません。

花や鳥、古典文学をモチーフにした雪佳の画風は、近代的で華やかでありながら古きよき温かみもあり、見る人の心を柔らかくほぐすような魅力を持っています。

晩年は京都・嵯峨野でひっそりと暮らしながら、最後までデザインを作り続けました。その仕事は今も色あせず、近年は海外でも注目を集めています。

 

絵×オーガニックコットンTシャツ

Suzuriにて、神坂雪佳の『蝶千種』(図案集)のTシャツを販売しています。素材は綿100%(オーガニックコットン)、色はナチュラルとスミクロの二色。

サイズは、メンズ、レディース、ナチュラルに関しては子ども向けまで幅広く揃っています。

天然素材で肌触りもよく、柔らかな着心地で、日常にアートを取り入れることができます。