まるで時間の止まっているような感覚を覚える、静寂の世界が特徴の19世紀後半から20世紀初頭にかけてのデンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイ(日本では、ハマスホイと表記することもあります)。「北欧のフェルメール」とも称され、ハンマースホイの描く、抑制された色彩と簡素な構図によって生み出される静謐の世界は、鑑賞者に深い余韻を与えます。
ハンマースホイは、1864年、コペンハーゲンに生まれ、子どもの頃から絵の才能を発揮。後に美術アカデミーで絵画を学び、若くして才能を認められますが、一方で、彼の作品が持つ独特の作風は、必ずしも当初から高い評価を受けていたわけではなかったようです。
代表作の多くは、ハンマースホイと妻のイーダが暮らしていたアパートメントの室内が舞台になっています。彼はこのアパートの部屋のなかで、同じようなアングルから何度も絵を描き、また人物のいない空っぽの空間や、人物が描かれていたとしても(モデルの多くはイーダが務めます)、その姿も、後ろ姿であったりと、どこか沈黙や静寂が漂う作品ばかりでした。
こういった静けさや誰もいない空間のなかに、ハンマースホイは、美しさを見出したようです。

この大皿を持って背を向ける妻イーダが描かれた、『背を向けた若い女性のいる室内(1903 – 1904)』も、人物は描かれているものの、静寂に満たされ、その世界には、静かな詩情が宿っています。
暗く、寂しげな世界ではありますが、画家の記憶が、心の空白とともに表現されているゆえか、見ていると自然と落ち着いてきます。
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